柔道整復師療養費に関する要望書


大阪府医師会
会長 伯井 俊明 殿                          平成22年11月9日
                                       大阪臨床整形外科医会
                                       会長  栗本 一孝

             柔道整復師療養費に関する要望

謹啓
 平素から本会に格別のご理解とご協力をいただき心より感謝申し上げます。
この度、政府の行政刷新会議による事業仕分けにおきましても、また厚生労働省の保険局からの資料を見ましても、柔道整復師療養費(以下、柔整療養費)の支払いには地域差が大きいことが問題となっています。特に大阪の柔整療養費は件数、請求金額ともに全国1位となっています。
 大阪は飛び抜けて外傷の多い土地柄であるとは考えられません。医師国民健康保険組合(以下、医師国保)における大阪府の柔整療養費は愛媛県の約370倍であり、実に柔整療養費全体の約3分の1を占めるに至っています。私どもはただ単に患者さんの獲得競争の為にこのような要望書を提出しているわけではありません。実際、ルールを守らない施術により、患者さんの健康被害が増加していることは看過できません。
 私どもは、医師国保に支払っている保険料が適切に使われるよう希望します。この数年間、医療費全体の伸びが横這いであるのに比較して柔道整復師の療養費の伸びは突出しています。大阪府医師国保に於きましても、同様に、柔整療養費の支払いに関して急速に増加しています。他の保険者もこの療養費を抑制するために様々な取組がなされています。
 本会では特に下記のことにご配慮賜り、大阪府医師会会員の柔道整復師の施術にかかる療養費支給が適正化されるよう要望いたします。


                         記

1.「柔道整復師が取り扱える疾患は、打撲・捻挫と、応急の手当てとしての骨折・脱臼で
  あり、すべて急性期のものに限る」との法を遵守するように会員に改めて周知願いたい。

2.法に定められている骨折・脱臼はもとより、打撲・捻挫においても、他の疾患が潜んでい
  る可能性もあり、応急手当の後は可及的速やかに医師の診察・診断を受ける旨、会員に  広報していただきたい。

3.療養費の適正化に成功している他府県の医師国保では、施術を受けた会員に直接、
  外傷の有無や施術を受けた日数などの照会調査を実施している。この医師国保の照
  会調査と合わせて医師会による医師会会員に対しての施術に係わる注意喚起(別添
  資料W)が適正化に向けての有効な手段だと考える。大阪府医師会としてもこのような
  注意喚起を会員にお願いしたい。

4.療養費の受領委任払いは通知行政であり、問題のある施術者に対して保険者側から
  受領委任払いを停止することや不支給を決定することは可能である。是非、更なる適
  正化に向けたご処置をお願いしたい。

なお、同文を大阪府医師国保理事長宛にも送付した事を申し添えます。

                                                 謹白

 

 

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