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日本臨床整形外科医会の調査が毎日新聞に掲載されました。

《毎日新聞・平成14年5月18日夕刊》
 整骨院や接骨院を開業する柔道整復師の「施術」で、悪性骨腫瘍(しゅよう)など の重大な病気や骨折の見落としなどが相次いでいる。開業医でつくる日本臨床整形外科医会のアンケート調査では、最近1年間で約1000人の医師から694件の回答 があった。これを受け日本整形外科学会は「医師の診断がない施術は危険」として、近く厚生労働省に対策を要望するが、日本柔道整復師会は「600件程度なら許容範 囲だと思う」と反発している。

 柔道整復師は柔道整復師法で定められた資格で、業務は「骨折、脱臼、打撲、ねん 挫等」に限られる。診断や投薬、レントゲン検査はできず、患部に手で行う施術が基本で、骨折と脱臼の施術には医師の同意が必要。しかし、打撲かねん挫と判断した場 合は医師の同意なしで施術でき、その時点で事実上、病名を「診断」しているのが実情だ。整骨院や接骨院は96年の約2万1000カ所から00年には約2万4500 カ所に増え、00年現在で3万830人が資格を持つ。

 日本臨床整形外科医会は、今年3月末までに会員5175人に「施術ミス」につい てアンケート調査し、1065人(20・6%)が回答した。その結果、最近1年間で計694件に上り、内容は不適切な施術による症状悪化356件▽重い後遺障害1 18件▽施術による骨折106件▽悪性骨腫瘍の見落としや死亡23件――などだった。

 中部地方の50歳代の女性は98年12月、転倒して左足を痛めた。柔道整復師は 「骨折していない」と施術をしたが改善せず、2カ月後、病院で「足首の骨折部分が変形したままつながり、手術不能」と診断された。この女性は「正確に診断できない 柔道整復師に通ったことを後悔している」と言う。

 関西の大学病院には昨年4月、腰痛で2カ月間施術を受けていた50歳代の男性 が、がんが転移して骨盤が溶けたような状態になって転院し、4カ月後に亡くなった。

 日本整形外科学会は「打撲やねん挫でも診断のためレントゲンなどで検査すること も多い。正しい診断のない施術には危険性がある」と指摘する。厚労省に、打撲やねん挫も応急処置後、速やかに専門医の診察を受ける制度の導入や、業務範囲の徹底を 求める。

 日本柔道整復師会は「われわれの手はレントゲンより正確だが、見落としもある。 打撲やねん挫でも医師の同意が必要になると、患者が減って死活問題になる」と話している。

 厚生労働省医政局医事課の話 柔道整復師は業務範囲かどうかの判断はできるはず だが、要望を受ければ検討したい。

 ※参考ウェブサイト 近畿大学整形外科教室(接骨院に通っておられる方へ)

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